2026年3月29日、藤白りりさんが3年ぶりにYouTubeに復帰しました。
動画で発表されたのは、保険診療を離れ美容外科医として働くという進路。Xでも大きく拡散され、賛否を含めた反響が起きています。
この記事では、復帰動画とInstagramの投稿を確認し、藤白りりさんの現在や、転身の理由・経緯・世間の反応を整理してみました。
- 藤白りりの現在と美容外科医への転身の経緯
- 保険診療を辞めた5つの具体的な理由(本人発言)
- 「国立医が直美」に対する世間の賛否と医療関係者の声
藤白りりが3年ぶりにYouTube復帰、美容外科医への転身を発表
お久しぶりです!
— 藤白りり (@medicalriri) March 29, 2026
皆様お元気でしたか?https://t.co/xTQfk4Zfrh
2023年3月の引退から約3年。藤白りりさんは2026年3月29日に復帰動画を公開し、4月から美容外科医として働くことを発表しました。
復帰動画は公開10時間で約10万回再生。Xの関連ポストも合計500万表示を超える騒ぎになっています。
2026年3月29日に復帰動画「お久しぶりです」を公開
YouTubeチャンネル「藤白りり」に投稿された動画のタイトルは「お久しぶりです。」
約15分半の内容で、保険診療を辞めた理由と美容外科を選んだ理由を包み隠さず語っています。同日、XとInstagramの投稿も再開されました。
研修先は母校・東京科学大学病院だった
Instagramの復帰投稿に、こんな一文がありました。「母校の先生方・スタッフの方々・同期には、大学の時から8年間大変お世話になりました。」
2018年の入学から数えてちょうど8年。研修先についてはネット上で「医科歯科の病院では?」と推測されていましたが、この本人発言でほぼ確定したと考えられます。
ちなみに母校は2024年に東京工業大学と統合し、現在は「東京科学大学」に名称が変わっています。
勤務先の美容クリニック名は現時点で未公表
動画内は具体的なクリニック名への言及はありませんでした。「4月から美容外科医として働く」とだけ語られています。Instagram・X・YouTube概要欄も確認しましたが、勤務先の情報は見つかりませんでした。
今後の発信で公表される可能性はあるので、わかり次第追記します。

藤白りりのプロフィールと経歴
藤白りりさんを初めて知った方もいると思うので、経歴を先にざっくり紹介します。
智辯和歌山から医科歯科大に独学で現役合格した才女
本名は藤白りり。1999年9月22日生まれ、和歌山県出身で身長154cm。小学校から高校まで智辯学園和歌山に通い、高校時代は甲子園のチアリーダーとしても活動していました。
2018年に東京医科歯科大学医学部医学科にほぼ独学で現役合格。偏差値70超えの難関を塾なしで突破しています。
YouTube登録者20万人→2023年3月に学業専念で引退
大学2年の2019年11月にYouTubeを開設。受験勉強のアドバイスやVlogで人気を集め、「りり先生」の愛称で親しまれました。
2021年にはスタディサプリ中学講座の理科講師に就任、同年にKADOKAWAから著書も出版。登録者数は20万人を超えましたが、2023年3月28日に「学業に専念したい」として引退しています。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1999年 | 和歌山県に生まれる |
| 2018年 | 東京医科歯科大学医学部に現役合格 |
| 2019年11月 | YouTubeチャンネル開設 |
| 2021年 | スタディサプリ講師就任、著書出版 |
| 2023年3月 | YouTube引退を発表 |
| 2024年2月 | 医師国家試験を受験 |
| 2024年4月 | 初期研修開始(東京科学大学病院) |
| 2026年3月 | 研修修了、YouTube復帰+美容外科転身を発表 |
| 2026年4月〜 | 美容外科医として勤務開始予定 |
藤白りりが保険診療を辞めた5つの理由
ここからが今回の復帰動画の核心です。藤白さんは保険診療を辞めた理由を「診療内容」と「職場環境」の2軸で、率直に語っていました。正直、ここまで具体的に話す医師はかなり珍しいと思います。
高齢者医療の現実に心が追いつかなかった
元々は消化器内科か皮膚科を志望していた藤白さん。しかし保険診療の患者さんの大半は高齢者で、「1つ病気を治してもすぐ次の病気が出てくる」現実に直面したそうです。寝たきりのまま長生きすることが本人にとって幸せなのか、自信が持てなくなったと語っていました。
ドラマのように笑顔で退院してくれるケースばかりではない。頭ではわかっていても、現場で突きつけられると心が追いつかなかったということですね。
生活習慣病患者の7〜8割に改善意欲がなかった
消化器内科で担当した患者さんの7〜8割が、生活習慣に問題を抱えていたとのこと。飲酒・喫煙・食生活の改善を説明しても「先生、薬があるから大丈夫でしょ」「酒はやめられないよ」と聞き入れてもらえないケースが多かった。
「頑張ってる人を応援したい」タイプの藤白さんにとって、本人の努力が見えない状況は虚しかったと話しています。これは正直、医療関係者なら共感する人が多いのではないかと。
夜勤月4回で不整脈、体力が限界だった
もっとも切実だったのが体力面です。夜勤が月4回のペースを半年続けたあたりで不整脈が出始め、同期に代わってもらうこともあったそうです。
昼食が取れない日も珍しくなく、睡眠不足になるとすぐに体調を崩す体質だったとのこと。「勉強は得意だけど体力がない」と本人も自覚していて、保険診療の医師として第一線で働き続けるのは難しいと判断したようです。
努力しても給料が変わらない年功序列の構造
ここは”水面下”のポイントです。保険診療の医師は診療能力ではなく年次で給料が決まり、査定制度もないそうです。
勉強熱心で患者さんからも人気のある先生と、最低限の仕事しかしない先生が同じ給料。しかも大学病院で高度な診療をするほど診療報酬の関係で病院の儲けが少なく、結果として給料が安くなるという逆転構造まであると。
「努力しても報われない」というのは、受験やYouTubeで結果を出してきた藤白さんには特にきつかったのだろうと感じます。
10年後が見える「敷かれたレール」が合わなかった
保険診療の世界は屋根瓦式の教育制度で、上の学年が下を教えるピラミッド構造。「この年次にはこの資格を取って、この年次には大学院に入って」という将来像が見えてしまう。
キャリアの安定という意味ではメリットですが、藤白さん自身は「自分の新しい可能性を開拓していきたいタイプ」だったと語っています。YouTubeを始めた人ですからね。レールの上を歩くより、レールを自分で敷きたい人なんだと思います。
美容外科を選んだのは「消去法」ではなかった
動画の中で藤白さんが強調していたのが、「天秤にかけたわけではない」ということ。まず保険診療が合わないと感じ、そこから発信活動への意欲が戻り、同時に美容が選択肢に入ってきたという順番です。
大学時代は「君たちは保険診療を引っ張っていくリーダーになるんだ」と育てられたそうで、美容はもともと職業としての選択肢には入っていなかったと明かしています。
| 観点 | 保険診療 | 美容外科 |
|---|---|---|
| 患者層 | 高齢者中心。生活習慣病が7〜8割で改善意欲が低い患者も多い | 遺伝や加齢による悩み。自身も経験があり共感しやすい |
| 労働環境 | 夜勤あり。残業100時間が日常で体力勝負の面が大きい | 比較的規則的な勤務。体力面の不安が軽減される |
| 評価制度 | 年功序列で査定なし。高度な診療ほど給料が安くなる逆転構造 | 指名制。いい診療をするほど売上と評価に直結する |
| SNSとの相性 | 大病院ではSNS発信が歓迎されにくい | 発信がむしろ歓迎される環境 |
| キャリア | 屋根瓦式で先が見える。安定だがレール感がある | 自分の可能性を開拓できる。指名や発信で独自の道を作れる |
自身のニキビ体験が美容への入口になった
研修医1年目に自律神経の乱れからひどいニキビができ、毎晩「明日には治ってますように」と願って寝ていたそうです。
昼食も人前でマスクを外せず一人で食べるようになり、人と関わること自体を避けるようになったと。容姿のコンプレックスって、ここまで人の行動を変えるんですね。
治療のために通った美容クリニックで、ふと「これは職業としてありかもしれない」と感じたのがきっかけだったとのこと。
「保険診療のリーダーになれ」と育てられた人が、自分のニキビをきっかけに美容に目を向ける。人生何がきっかけになるかわからないものです。
指名制・実力主義で「努力が報われる環境」だった
美容外科には指名制度があり、いい診療をして患者さんに選ばれるほど売上が上がる。保険診療の「努力しても給料が変わらない」構造とは対照的で、藤白さんの性格に合っていたようです。
SNS発信との相性も良く、保険診療では歓迎されないSNS活動が美容ではむしろウェルカムだったと話していました。
美容業界の信頼性を高めたいという志もある
単に「楽だから」「稼げるから」で選んだわけではない部分も語っています。美容業界には営利目的の不適切な診療、ポジショントークの横行、クリニックごとに施術名がバラバラで患者さんからわかりにくいといった問題があると。
発信者としての経験を活かして、美容業界の怪しさを少しでも減らしたいと語っていました。この志が本物かどうかは、今後の発信を見ていけばわかることですね。
なぜ若手医師は「美容」を選ぶのか?データから見えた大学病院の闇
【悲報】直美で日本崩壊?
— 山中 (@yamanakanobody) March 22, 2026
2年間の医療研修後、医者にならずに美容医療へ行くこと(直美)が増加
その結果
・保険診療の人手不足
・経験不足によるリスク
このまま行けば日本はかなり危ない
増加理由
医者は年収約1000万位上
↓
直美で年収2500万以上にもなる
医療って市場原理だけでいいのか? pic.twitter.com/mkktEAoShu
藤白りりさんの決断に対し、SNSでは「もったいない」「結局カネか」なんて声もチラホラ見かけます。
しかし、長年ネットで様々な業界の裏側を見てきた視点から言わせてもらうと、彼女の選択は単なる個人のワガママではありません。
客観的なデータや医療界隈の動向を追っていくと、若手医師が保険診療(特に大学病院)を見限り、美容外科へ流出する「構造的な理由」がはっきりと見えてきます。
急増する「直美(ちょくび)」という強烈なトレンド
今、医療業界の界隈では、初期研修(2年間の義務)が終わって速攻で美容外科医になる若手のことを「直美(ちょくび)」と呼ぶスラングが定着しています。それくらい、この流れが加速しているんです。
厚労省の「医療施設調査」を引っ張り出してみると、全国の「美容外科」の数は2020年の1,404施設から、2023年には2,016施設へと、わずか3年で40%以上も爆増しています。
藤白さんのように、限界を迎える前に需要が爆発している美容の世界へ飛び込む若手は、もはや珍しい存在ではありません。
「頑張るほど損をする」大学病院のリアルな懐事情
動画のなかで藤白さんが「高度な診療をするほど給料が安い逆転構造がある」とこぼしていましたが、これもデータが裏付けています。
厚労省の賃金データなどをベースに各機関が弾き出した数字を見ると、医師全体の平均年収は1,400万円前後。
しかし、最前線であるはずの大学病院の勤務医は700〜800万円台にとどまるケースが少なくないんです。
大学病院は「研究・教育」の色合いが強いため、診療で稼ぐ仕組みになっておらず基本給が安い。だから若手医師は、休日に別の病院へ「外勤(アルバイト)」に行って、必死に生活費を稼ぐのが暗黙のルールになっていました。
2024年「働き方改革」が若手の背中を突き飛ばした
さらに水面下で決定打となったのが、2024年4月から始まった「医師の働き方改革」です。
表向きは「お医者さんの過労を防ごう」という素晴らしい法改正ですが、現場の若手からは悲鳴が上がっています。残業やアルバイトの時間が厳しく制限された結果、「ただでさえ安い給料が、バイトできなくなってさらに激減した」という本末転倒な事態が起きているからです。
- 保険診療(大学病院): 激務で年功序列。おまけに法改正で頼みの綱のバイト代も減る。
- 美容外科: 労働時間が比較的クリーン。個人の努力や指名数が、そのままインセンティブとして給料に直結する。
この2つを天秤にかけたとき、藤白さんが語った「努力が報われる環境に行きたい」という本音は、決して甘えなんかじゃありません。
崩壊しつつある現在の医療制度の歪みをモロに食らった若手としての、極めて賢明でリアルな「生存戦略」にしか見えないんですよね。
「国立医が直美」に対する世間の反応まとめ
今回のバズの面白いところは、単なる「有名人の近況報告」にとどまらず、医療制度の構造問題にまで議論が広がったことです。
Xの反応を追ってみると、だいたい4つの流れに分かれています。「直美」は美容外科を指す医療業界のスラングです。
「命を救う現場を離れるのは残念」という批判
もっとも多かったのが「残念」「惜しい」という声。YouTube引退時に「医療に集中したい」と語っていたイメージが強いため、美容への転身をガチで残念に感じるファンが多かったようです。
「腰掛けで保険診療を経験して現場に迷惑をかけるな」という臨床医からの厳しい声もありました。保険診療の担い手が減れば、救急や高齢者医療の負担がさらに増すという構造的な懸念もわかります。
「保険診療の構造問題が本質」という共感の声
一方で、「本人の選択を尊重すべき」「無理して体を壊すより賢い判断」という共感の声も目立ちました。特に印象的だったのは、直美を個人の問題ではなく制度の問題として捉える意見。
「臨床医の給料を上げないと誰も残らない」「直美が最適解になってしまう環境こそ問題」と。藤白さんが動画で語った保険診療の構造的な問題を、そのまま裏付けるような声です。
高須克弥氏は「直美反対だが2年以上の修業が条件」
美容外科の重鎮・高須克弥氏も反応しており、「直美には反対」としつつも「現実には入職するケースがある」「最低2年以上の修業を条件にすべき」というスタンスを示していました。
美容外科医師会の共済会(事故補償制度)で直美医師の加入を制限する動きがあることも話題に。修羅場経験のない医師が過信して重大事故を起こすリスクを、業界側も認識しているということですね。
医学生・若手は共感寄り、臨床医は厳しめと温度差あり
世代によって反応がはっきり分かれているのも興味深い点です。医学生や若手医師は「保険診療が合わないのはわかる」「直美に行くのもアリ」と共感寄り。
一方で臨床医からは「直美医師を本当の医者とは思っていない」「保険の給与を上げなければ人材流出は止まらない」というシビアな声が多い印象でした。この温度差こそが、今の医療業界のリアルなのかもしれません。
藤白りりの今後の活動方針
今後どうなるのか。動画とSNSの投稿から読み取れる範囲で書いておきます。
YouTubeは「おしゃべり系」、美容解説はInstagramで
YouTubeは以前のような受験勉強系ではなく、おしゃべり・プライベート系の動画が中心になるとのこと。「美容解説チャンネルにするつもりはない」と明言しています。
美容の専門的な情報はInstagramで別アカウントを開設予定。まだ未開設ですが、近日中に立ち上がるはずです。
X(@medicalriri)も3年ぶりに復活済み
Xのアカウント @medicalriri も3年ぶりに投稿を再開。本人の動画シェアポストは182万表示を記録しています。「4月からまた一緒に頑張りましょう!」という投稿には、ファンからの温かいコメントが多数寄せられていました。
まとめ
藤白りりさんの現在は、東京科学大学病院での研修を経て美容外科医に転身、2026年4月から新たなキャリアをスタートさせるところです。
保険診療を辞めた理由は「楽をしたいから」ではなく、高齢者医療への疑問・努力が報われない構造・体力の限界という具体的かつ切実なものでした。
賛否はありますが、「保険診療のリーダーになれ」と育てられた環境から自分の意志で飛び出す決断は、なかなかできることではないと思います。
今後の活動はYouTube・Instagram・Xで追えるので、美容外科医としてどんな発信をするのか、しばらくはチャンネルとInstagramを追いかけてみようと思います。

コメント