ネット上で拡散が止まらない、大分市大東中学校のいじめ動画。 「X(旧Twitter)で見かけたけどすぐに消された」「フルバージョンで状況を確認したい」という人が検索に殺到していますが、そこでストップです。
正直言います。今、その動画を探して怪しいリンクを踏むのは、裸で戦場に行くのと同じくらい危険です。 今回は、動画を探し求める人たちが直面する「検索結果の罠」と、安易に保存・拡散することの「法的リスク」について、業界の裏側を知るプロが徹底解説します。
「動画 フル」で検索してはいけない3つの理由
「どうしても自分の目で見ないと気が済まない」。その野次馬根性、嫌いじゃありません。 ですが、今のトレンド検索結果は「無法地帯」です。安易に「大東中 動画 URL」なんて検索すると、以下の3つの地獄が待っています。
- 無限リダイレクト地獄: クリックした瞬間、怪しい海外のアダルトサイトや通販サイトに飛ばされ続ける。
- フィッシング詐欺: 「動画を見るにはログインが必要です」と偽のSNSログイン画面が出現。IDとパスワードを抜かれる(乗っ取り被害)。
- ウイルス感染: 「プレイヤーの更新が必要です」と偽装したマルウェアをダウンロードさせられる。
今の検索結果の上位には、トレンドワードに便乗した「スパムサイト」が大量に紛れ込んでいます。「動画が見たい」というあなたの欲望は、ハッカーからすれば「最高にチョロいカモ」なのです。
【リスク判定表】その行動、実はアウトかも?
動画に関する行動、どこまでがセーフでどこからがアウトなのか? 法的な側面とセキュリティの側面から、危険度を判定表にまとめました。これを読めば、安易な拡散がいかに「人生を棒に振る」行為か分かるはずです。
| 行動 | 危険度 | プロの解説・リスク |
|---|---|---|
| 動画の視聴 | 低~中 | 見るだけなら罪には問われないケースが多い。 ※ただし、怪しいサイト経由でのウイルス感染リスクは高い。 |
| RT・拡散 | 高 | 名誉毀損やプライバシー侵害の幇助になる可能性アリ。 被害者側から開示請求されるリスクが一気に跳ね上がる。 |
| 動画の保存 | 激高 | 児童ポルノ等に該当する場合、単純所持でも逮捕の可能性。 スマホの中に証拠が残るため、言い逃れ不可能。 |
| 転載・投稿 | 論外 | 一発アウト。 被害届が出れば警察が動く最優先対象。 人生終了RTAを走りたいならどうぞ。 |
それでも見たい人へ…動画の内容を「文字」で再現
リスクを冒してまで探さなくて済むよう、確認されている動画の内容を客観的なテキストで記述します。これ以上の情報は必要ありません。
- 映像: 画質は荒いが、教室内であることがはっきり分かる。
- 音声: 殴る鈍い音(バシッ、ボカッ)と、周囲の笑い声が混じっている。被害者のうめき声のようなものも聞こえる。
- アクション: 加害生徒が被害生徒の上に馬乗りになり、拳で顔面付近を複数回殴打。被害生徒は腕でガードしているが、反撃はしていない。
文字にするだけでも気分が悪くなる内容です。 これを「エンタメ」として消費するために動画を探しているなら、一度スマホを置いて冷静になりましょう。

X(Twitter)の「動画送ります」は詐欺の温床
Xのリプライ欄でよく見る「動画持ってます。欲しい人はDMで」「プロフのリンクから見れます」という書き込み。 これ、100%詐欺かアフィリエイトへの誘導です。
彼らは「動画を見たい」という飢えたユーザーを集めて、自分のLINE@に登録させたり、怪しい出会い系サイトに誘導して小銭を稼いだりしている「ハイエナ」です。 「DMしたのに動画送られてこない!」なんて怒るのは時間の無駄。最初から動画なんて持っていないケースが大半ですから。 この界隈、情弱(情報弱者)を食い物にする輩しかいません。

【独自考察】ベテランレポーターの「愛と毒の編集後記」
最後に、少し厳しいことを言わせてください。 この手の胸糞動画が拡散されるたび、ネット民は「犯人許せない!拡散して特定してやる!」と義憤に燃えます。
でも、その「拡散ボタン」、本当に正義のためですか? 心のどこかで、「もっと大ごとになればいい」「祭りを楽しみたい」という暗い欲望がありませんか?
動画を拡散することは、被害者にとっても「殴られている姿を世界中にバラ撒かれる」というセカンドレイプに他なりません。 加害者を叩きたい気持ちは分かりますが、動画を広めることは被害者を救うことにはならない。むしろ、デジタルタトゥーとして一生傷を残す手助けをしているのと同じです。
「見るのをやめる」「拡散を止める」。 それが、野次馬ではなく「賢い大人」としての、唯一の正解ムーブだと私は思います。
まとめ
- 「フル動画」検索は、ウイルスや詐欺サイトへの入り口。
- 動画の保存や転載は、法的リスク(名誉毀損・リベンジポルノ等)が非常に高い。
- Xの「動画送ります」は全て詐欺。相手にしてはいけない。
- 動画を探す行為自体が、被害者を苦しめるセカンドレイプに加担することになる。

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