【決闘罪とは】歌舞伎町「将棋殺人」で適用の明治法がエグい!刑罰や過去の珍事件簿【正当防衛なし】

「将棋を指していて決闘」──。 令和のニュースとは思えないパワーワードが飛び交っています。歌舞伎町で起きた浅利風月容疑者による傷害致死事件。ここで注目すべきは、警察が「決闘罪(けっとうざい)」という、明治時代に作られた”伝家の宝刀”を抜いたことです。

「喧嘩と何が違うの?」「刑罰は重いの?」 今回は、Z世代には馴染みのない(当たり前ですが)この「決闘罪」の恐るべき罠と、なぜ将棋が殺し合いに発展したのか、業界の裏事情を交えて徹底解説します。これを読めば、安易に「タイマン」なんて言葉を使えなくなりますよ。

ちなみに、この「明治の刀」で裁かれることになった男の顔を見ましたか? 「風月」という風流な名前を持ちながら、路上で殺し合いを演じた容疑者の素顔と、被害者が歩いた「魔の3日間」がエグすぎます。

目次

「決闘罪」=「喧嘩両成敗」の法的完全体

まず、この聞き慣れない罪状について整理しましょう。 正式名称は「決闘罪ニ関スル件」。明治22年(1889年)に制定されました。当時はまだ武士の名残があり、「名誉のために果し合いをする」という文化が残っていたため、それを禁止するために作られた法律です。

通常の「傷害罪」との最大の違いはここです。

項目 普通の喧嘩
(傷害罪など)
決闘罪
成立条件 一方的、または偶発的な殴り合い 日時・場所を決めて
「合意」の上で戦う
正当防衛 あり
(先に手を出されたら守れる)
原則なし
(合意時点でアウト)
立会人 罪にはなりにくい 立会人も処罰対象
(場所提供者も)
刑罰 15年以下の懲役など 2年以上5年以下の拘禁刑
(※死傷させた場合は加重)

「やった時点で負け」のクソゲー

表を見て分かる通り、決闘罪の怖さは「正当防衛が実質認められない」点にあります。 日本の判例では、合意の上での喧嘩(闘争)には、身を守るための「正当防衛」は成立しないとされています。「向こうがナイフを出してきたから」といった極端な例外を除き、基本的には「やるって言ったよね? じゃあ両方逮捕ね」で一蹴されます。つまり、法的に「詰み」の状態からスタートする無理ゲーなのです。

実は意外とある?最近の「決闘罪」適用事例

「明治の法律なんて、化石でしょ?」と思いきや、実はヤンキー界隈や不良少年の間では、忘れた頃に適用されています。 今回の歌舞伎町事件以外にも、直近でいくつかの事例があります。

発生時期 場所 事件概要
2023年10月 群馬県
伊勢崎市
男子高校生(16)と会社員男(20)がSNSで口論し、公園でタイマン。
「決闘」容疑で逮捕。
2022年 東京都
多摩市
少年グループ同士が公園に集結し集団決闘。
中高生ら書類送検。
2019年 福岡県 暴走族同士が「決闘」の誓いを立てて乱闘。
特攻服などを押収。

こうして見ると、「SNSで口論→リアルでタイマン」という流れに対し、警察が積極的にこの法律を使っていることが分かります。 Z世代の「ネットでイキってリアルで会う」文化に対し、明治の法律がカウンターとして機能しているのは皮肉ですね。

なぜ「将棋」が殺人に?歌舞伎町の路上事情

さて、今回の事件の最大の謎、「将棋」です。 「トー横で将棋なんて指してるの?」という疑問の声が多いですが、実は歌舞伎町のシネシティ広場周辺では、若者やホームレスが地面に座り込んで時間を潰す姿は珍しくありません。

ただ、ここでいう「将棋」は、藤井聡太竜王が指すような静寂なものではありません。

  • 賭け要素の有無: 現段階では不明ですが、場所柄、金銭やタバコなどを賭けていた可能性も否定できません。
  • プライドの激突: 将棋は運要素ゼロの実力ゲーです。負けた時の屈辱感は凄まじい。特に、社会的な居場所を失っている者同士の場合、「知能戦での敗北」はアイデンティティの崩壊に直結します。

警察がこの「伝家の宝刀」を抜いた本当の理由は、トー横の「スラム化」にありました。 もはや「キッズの居場所」ではない、歌舞伎町の殺伐とした現在のリアルを特定班がレポートします。

警察の狙いは「見物人も全員逮捕」か

今回、警察が普通の傷害致死ではなく「決闘罪」を適用した裏には、「トー横浄化作戦」の意図が見え隠れします。

記事冒頭の表でも触れましたが、決闘罪は「立会人(見物人)」も犯罪になります(第4条)。 トー横界隈では、喧嘩が始まるとスマホで動画を撮り、X(旧Twitter)やTikTokにアップして面白がる野次馬が大量に湧きます。 警察は「喧嘩を煽ったり、動画撮って喜んでるお前らも、全員まとめてしょっぴくぞ?」という脅しをかけているのです。

【独自考察】水面下ウォッチャーⅩの愛と毒の編集後記

今回の事件、ネットでは「リアル龍が如く」「将棋ウォーズ(物理)」などとネタにされていますが、笑い事ではありません。

私がこの事件から感じるのは、「ルールの欠如した空間の脆さ」です。 将棋という、盤上の「ルール」で戦っていたはずの二人が、感情が爆発した瞬間に「ルール無用」の決闘に移行した。 明治時代の決闘には、まだ「果たし状」という形式美や作法がありましたが、令和の決闘にはそれすらありません。ただの衝動的な暴力です。

そして、「決闘罪」は「合意」があれば成立します。 もしあなたが、酒の席で「表出ろよ」「上等だ」と言って店を出て、殴り合いをして相手に怪我をさせたら、それはもう「喧嘩」ではなく「決闘」です。正当防衛は通用しません。

明治の法律が教えてくれる教訓はシンプルです。 「暴力に合意するな。逃げるが勝ち」 これに尽きます。盤上の駒は取られたら終わりですが、人生の駒は安易に進めると「詰み」ますよ。(知らんけど)

まとめ

  1. 決闘罪は明治22年制定。正当防衛が原則認められないのが最大のリスク。
  2. 見物人(立会人)も処罰対象。動画撮影者への牽制の意味も強い。
  3. SNSでの口論から発展する「令和のタイマン」にも積極的に適用されている。
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